どうぶつしょうぎをやめようかやめまいか
毎日続けてきたどうぶつしょうぎウォーズを止めようかと思っている。
自分がいつから始めたのか記憶が定かじゃない。
とにかくなにがあっても無料でプレイできる6回の対局だけは毎日続けてきたので、勝敗の数をもとにざっと計算してみた。
俺、6年と3分の1はどうぶつしょうぎに費やしてたみたい。
毎日歯を磨くように、顔を洗うようにと同じようにどうぶつしょうぎウォーズをプレイしていた。生活の一部と化していた。なんの違和感もなく。
どうぶつしょうぎウォーズには段位がある。
一度、4年くらい前だろうか。二段まで昇段したが降格してしまい、その後ずっと今まで初段のままだ。
毎日続けていれば、そのうち、きっと、と漠然と上達するんじゃないだろうかといったことを考えていたが、どうやらそうはならなかったらしい。
それでも不満はなかった。上達することが目的ではないし、すでに生活の一部となっていたので、プレイすること自体が目的みたいなものだったから。
そんなある日、ふとどうぶつしょうぎウォーズをプレイし終わってこう思った。
「明日でやめよっかな」
特段、理由もない。
ただ、そう思っただけだ。
続ける理由もなければ、やめるのに今さら理由もない。
翌日、俺はまたどうぶつしょうぎウォーズをプレイしていた。
やめるのをやめた。
そう、やめるのはいつだってできるのだから。
決断を先延ばしにしたって構わないじゃないか。
もうなんでプレイしているのかわからない。
なにを求めているのかもわからない。なにも求めていないのかもしれない。
でも、やめよう、とふと思った自分がいたのは紛れもないな事実だ。
やめることで、新しいなにかを始めようとしているのかもしれない。
明日か明後日か、またその先か。
俺は、またどうぶつしょうぎウォーズをやめようと思うのかもしれない。
そうなったとしても、きっと。
やめるのをやめて、どうぶつしょうぎウォーズをプレイしているのが目に浮かぶ。
今年も残すところ、あと1ヶ月を切った。
明日はどんな明日だろう。