最後の夜、最高の夜
東京での2年間の最終日、勤務を終えた後は、飲みに行きました。
友人と飲みに行ったあと、最後はよく飲みに出かけた新橋へ。
私の東京生活最後の地としてふさわしいと思ったからです。
そして、お気に入りの店で始発まで飲みました。トマトジュースを。
お気に入りの女の子からは、
「お前は私のなんだ? 下僕だろ? 嬉しそうにするな、気持ち悪い」
「お前は私の財布だからな。あーお腹すいた。フードとドリンク頼むから。『はい』じゃねーだろ、財布が喋んな」
などと罵られた挙句頼んだフードとドリンクに手をつけずに他の接客に移るなど、なんかもういろいろとこの激動の2年間を締めくくる集大成として育成大成功したことを申し添えておきます。
いつでも行けると思っていた場所にいつでもは行けなくなることを考えたとき、やっと東京を去るのだなという実感が湧いてきました。
始発を待つホームは寒くて、手もかじかみ、体が震えていました。
日常であればそんなネガティブな状況も、「最後だから」という言葉で修飾され、なにか特別なもののように感じられました。決して本当はそうじゃないんだけれども。
最後の夜は最高でした。