JIKOKENNJIYOKU-NIKKI【21st Century】

明日から本気出すわ。

三浦九段下の反論全文

疑われるようなことはすべきではない。 - 生存確認用ブログ

先日↑のように書きましたが、断片的な情報で軽々しくクロ寄りのグレー的な判断をしていました。

 

情報が少ない中で、噂レベルの信頼性の話なども材料としてしまい、自分の中の結論を急いでしまった感がありました。

 

これはシロでもクロでも将棋連盟の対応はマズかったのかもしれない。

 

また軽率に判断しそうでしたが、さらなる情報を待ちます。個人的には有能な棋士が潰されないことを願います。

 

以下、三浦九段の反論全文です。


 公益社団法人日本将棋連盟が発表しているとおり、私三浦弘行は、第29期竜王戦7番勝負に出場できないことになり、平成28年10月12日付で出場停止処分となりました。
 このことは、私が対局中の離席が多く、私の指し手がコンピューターと一致する確立が高いことなどから、私が対局中に将棋ソフトを使用していたのではないかという疑惑を持たれたことに由来しています。しかしながら、私がこれまで対局中に将棋ソフトを使用していたことは一切ありません。連盟が私に求めた、第29期竜王戦7番勝負に出場できないことおよび休場届の提出は、全くのぬれぎぬである将棋ソフト使用疑惑によるものであり、適正な手続による処分とは到底言い難いものです。
 私は、連盟から上記疑惑を持たれたので、平成28年10月11日および12日において、連盟からの要望がなかったにもかかわらず、自ら保有するノートパソコン2台、デスクトップパソコン2台、スマートフォンの全アプリを撮影した画像を提出しています。これらの資料を精査してもらえれば、私の身の潔白が晴れることだと信じていましたが、連盟はこれらの資料を精査することなく、一方的に私に出場停止処分を下しました。本当に残念でなりません。
 また、私は連盟に対し、離席が多いことやコンピューターとの一致率が高いことを示す証拠を書面により提出してほしいことを求めています。これらの資料を分析すれば、離席と私の指し手との関連性がないことなどを示すことができると考えています。しかし、連盟からはこれらの資料の開示はなされていません。これでは、私としましては、私のどの指し手がどのコンピューターと一致しているのか、満足に知ることすらできません。
 私が離席していた際に行っていたことは、将棋会館内の休憩室である「桂の間」などで横になるなどして体を休めつつ次の指し手を考えていたり、会館内のトイレに赴いていただけです。対局中の食事についても、ほとんどが出前を注文しており、疑惑を持たれている対局では、対局中に会館の外に出ることはありませんでした。
 また、現在多くのプロ棋士が対局前の研究において、将棋ソフトを用いていることは周知の事実だと思われます。私も将棋ソフトを用いて対局前に研究を行っていました。将棋の序盤中盤は、盤面の状況をある程度想定できるため、コンピューターと一致率が高くなることは当然のことだと思います。また、終盤については、最善手を指せばコンピューターと一致することは不思議なことではありません。そのため、私の指し手がコンピューターと一致率が高い部分があったとしても、何も不思議なことではないと考えています。おそらく、他のプロ棋士の指し手とコンピューターの一致率も、一直線の変化では特に高くなるのではないかと思われます。
 私は、今後も連盟の調査に最大限協力するつもりです。そのことにより、私にかかった疑惑が晴れると信じています。
 なお、本来記者会見などを開催すべきなのかもしれませんが、書面による方が、私の意見を表明しやすいという事情から、このような形によって私の意見を述べさせていただく次第です。
 平成28年10月18日
        三浦弘行