JIKOKENNJIYOKU-NIKKI【21st Century】

明日から本気出すわ。

辺境でのクジラ漁がカッコおもしろかった!

最近、クレイジージャーニーという番組を録画して観てます。松本人志、設楽統、小池栄子が進行を務めていて、ゲストは、毎回クレイジーな旅人が登場し、そのクレイジーっぷりを映像を通してみんなで観るの。そして、スゲーとかアレコレ言い合う番組。

 

クレイジージャーニー|TBSテレビ

 

今回録画しておいたのは、6/29放送の辺境に息づく伝統の「クジラ漁」がテーマ。インドネシアのレンバタ島にあるラマレラ村で昔から今まで続くクジラ漁。そのクジラ漁を長年撮影している石川梵(ぼん)さんが紹介されていた回。

 

なんといっても圧巻だったのは、素朴な船に乗った男が、海中のクジラに向かって飛び込みモリを突くところ。超プリミティブ! マジでこんなのまだやってるのかよ! ってレベル。文明がここまで進んだ世界で人間がこんなことできるのか、という驚きの感情が強かった。

 

クジラ漁が中心でまわっているラマレラ村の仕組みはとても興味深い。例えば、獲ったクジラは一番にモリを突いた船の取り分が多くなるので、最初は各自で競争しているが、一番モリが刺さると、以降は皆で協力してクジラを仕留めるルールがあった。他にも、クジラの解体はベテランが仕切って取り分を決めたり、先住民族は狩りにはでないけど、一年に一度クジラを呼ぶ祈祷を行うので、クジラが獲れたら必ず目の周りの部分を取り分として渡すとか。ちなみに、先住民はシロナガスクジラに乗ってこの村にやってきたので、シロナガスクジラは獲ってはいけない決まりもある。

 

こんな原始的な村にも社会保障的な仕組みがある。基本的に日用品なんかは物々交換を行っているようだけど、村の未亡人はスナック菓子とクジラの肉を有利な交換レートで手に入れることができたりもするらしい。村の全員が協力して助け合う仕組みが素晴らしいなと感じた。人間、原始的な方が他者を思いやる気持ちが自然に出てくるのだろうか。

 

話は戻るが、やはり木のモリ1つでクジラ漁をしている映像が本当に衝撃的だった。人間は進化して、文明が進んだおかげで狩猟をしなくても済むようになったけれども、あの映像を見ると、とてもじゃないが自分にはできる気が全くしない。今の我々は、本当に進歩したといえるのだろうか、と少しだけ感じてしまった。