JIKOKENNJIYOKU-NIKKI【21st Century】

明日から本気出すわ。

アンパーフェクトヒューマン

小学生の娘の学芸会を観てきました。

 

うちの娘の出番の前に支援学級の演劇を観たんですね。

 

結論からいうと、素晴らしかったです。

数名だけで演じられていて、一人ひとりが覚えるセリフも多かったですし、動きなども他の子たちを見ながら動かなくてはいけなくて、全体を把握してないとできないものだと感じました。

 

きっとたくさん練習したんだろうな、と。

普通学級よりも一人あたりの役割や責任が大きく、構成した先生もスゴイなと感じました。

 

支援学級ってどうしても、普通学級の子たちをみるよりも、「あー、すごく頑張ってますね、偉いですね〜」的な無意識の上から目線で見てしまいがちです。個人的には。

 

たぶん、今回も彼らが演じた内容に無意識にゲタを履かせて評価しているきらいはあると思う。

それを差し引いても素晴らしかったけど。

 

 

小学生の学芸会って、劇の途中で時事ネタのギャグとか入れることが多いじゃないですか。

支援学級のそれも、もちろん入っていました。

 

その内容は男の子がRADIO FISHのパーフェクトヒューマンを元気いっぱい歌いながら踊る場面があったのね。

 

これをみて、俺、試されてるのかって思ったもんね。

 

「お前、これで笑えるのか?」

「お前、これ面白いだろ?」って。

 

素直に笑えなくて、数秒かたまりました。

 

たぶん正解はそのまま笑うことだと思う。

 

けどこの子に「アイムアパーフェクトヒューマン」って言わせるのって、バリバラ的なギャグなのか、その子が「やりたい」って言って採用したのか、何も考えずに流行りだから採用したのか(おそらくこれはないと思ってる)。

 

 

これ考えちゃうと素直に笑えないよね。

 

そもそも元ネタがパーフェクトな人間などいないという前提に立って、「パーフェクトヒューマン」とのたまうことのギャップが笑いになるんだと思う。

 

だけど、アンパーフェクトさ(語弊があるかもだが)が支援学級として明確にされている子が「パーフェクトヒューマン」とのたまうことで、ギャップがより際立つわけで。

 

これをナチュラルに言ってるなら高度なギャグだなと受け止めるし、先生とかが狙ってやってるならそれはそれで構成力高いなとか、無用な電波を受信しながら観劇していたので、素直に笑えませんでした。

 

アタマおかしいね、俺。

 

これを普通学級の子がやってるのと同じ感じで受け止められないところに、僕個人というか社会というか、障害と笑いにおける成熟度が見えたな、と。

 

つーか、支援学級の子たちもどこが発達遅れてるのかわからない子もいたしね。

障害とか発達遅滞ってなんだろな、と。

社会とか受け止める側の問題もあるし、成長発達の標準の幅は適切なんだろうかとか、勉強とかについていけてなくても、イジメするやつとか共感力に欠けるやつの方が発達遅滞なんじゃねーのか、とか。

もうね、いろいろわからなくなりました。

 

しかし、その後の娘の学年の演劇のチープさに助けられて、心を無にして帰路につけました。

 

ワナビーアパーフェクトヒューマン

 

おわり