JIKOKENNJIYOKU-NIKKI【21st Century】

明日から本気出すわ。

情報参謀

 

 

情報参謀 (講談社現代新書)

情報参謀 (講談社現代新書)

 

 

 

情報参謀読みました。おもしろかった。

 

自民党が野党となってから与党へと復活するまで、情報分析や広報の対策、助言等で支援した話でした。

 

普段から、「野党はなんでこんな揚げ足とりみたいなことばかりやってるんだろう」とか「もっと実のある議論をしてほしい」などと思ってきましたが、そもそも野党となると、表舞台に取り上げられる機会が激減するし、まずは存在を示すことが大事というような野党には野党なりのやり方があるんだと納得することもできました。

 

個人的には全体を通して、すごく意外だという内容はなくて、情報を適切に把握、分析して、言われてみれば至極当たり前のことをやってきたって内容です。

 

だけど、当たり前のことを当たり前として実行していくためには、根回しだとか、資料の見せ方とか、伝達の順序、タイミング等々、さまざまな細かいことの積み重ねの結果成り立ってきたんだろうと想像されます。

 

たいへんだったんだろうけど、本の内容以外にも、著者がなぜ自民党の情報戦略を支援してきたかや本書の執筆に至ったかという信念や哲学が素晴らしいと思いましたし、僕も強く賛同します。

 

情報に対する受け手としてのあり方と、楽しく充実した仕事をやっていくうえでは、哲学や信念を持って取り組んでいくことは重要だと再認識しました。

 

終わりにの部分にあった、

「棒ほど願って針ほど叶う」

という言葉は知らなかったんですが、この部分もとても共感しました。

 

政治と自分たちの生活は遠いようだけど、関係ないと切り離せるようなものではないですし、今はすでに多くの情報に嫌が応にも関わらざるをえない社会となっていると思います。

ヒマをみて読んでみると良いかと。