不屈の棋士
不屈の棋士から考えたAIと人間のこれからの関係 - 生存確認用ブログ
不屈の棋士を読み終えました。
前にも少し書いたけど。
すげーおもしろかった。
各々の棋士が人工知能の存在について語ってるんですが、意見が1つだけでなく、多様で対峙する姿勢が違うのが面白い。
全員に言えるのが、プロ棋士という存在に対する矜持が揺るぎないところ。
それだけで尊敬の対象になるし、人工知能が台頭してきて、棋士が対局して敵わなくなるときがきても、存在意義は十分にあると個人的には思うんですけどね。
人間だから間違えたり、焦ったり、いろいろネガティヴな状況や気持ちが出てしまうことがあると思うんですが、それらへうまく対処したり、打ち克ったりすることで、素晴らしい棋譜を残すことがプロ棋士の役割だと感じています。
なので、世間はプロ棋士に対して機械のように正解の手だけを指し続けることを求めてるわけじゃないと思うんですよねー。
迷いや誤りなどがある中で、常人には至ることができない指し手を魅せていくことが重要かと。
人工知能はどんどん発展していけばいいと思うけど、人工知能の示す手を棋士が指したらオッケー的な、答え合わせみたいな使われ方や観戦の仕方はどうにかした方がいいた思う。
タイミング的には今読むのがイイね。アツいね。