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JIKOKENNJIYOKU-NIKKI【21st Century】

明日から本気出すわ。

走れ、アホス

成田空港に着いて、機内で腕時計を見た。

19:55

バスで第3ターミナルまで移動し、そこから走った。

メロスのごとく。

脱糞しそうになってトイレに向かうがごとく。


京成スカイライナーの出発時間は、20:10。
乗り換え案内で事前に調べておいた。

正直、間に合わないな、と心の中で諦めてもいた。

でも、それを逃すと次のスカイライナーは約30分後。
最善を尽くしてダメなら諦めもつく。
最善を尽くさず諦めたら、後悔しか残らない。

だから、僕は、走った。

30分でも早く帰宅して、ゴロゴロ過ごすために。

第3ターミナルにバスが到着したのは20:00ちょうど。
目的の第2ターミナルまで800mくらい。

この数年でしたこともないくらいのダッシュ。

走った。走りに走った。



第2ターミナルに到着。
20:06。間に合った。

有人の受付でチケットを買う。

「ふふぁいはぅいはぁーおぴぺっぽをふははひ」

スカイライナーのチケットをください


言葉が言葉にならない。
35歳のメガネで小太りのおっさんがハァハァ言いながら話しかけてきたためか、受付のお姉さんは汚いものを見るような目でこちらを見返す。

そして、「どちらまで行かれますか?」

僕の言葉にならない言葉でも通じた!?
というか、ここはスカイライナーのチケットを買う人しか来ないから、そういうことでそういうことか。

「に、にっぽりまで」

少しどもりながらだけど。言えた。

「日暮里」と言うときに、少しだけビートたけしのモノマネみたいになってた。

間に合ったという安堵感で、時計を見る。
20:08。

「諦めないこと、やっぱり大事だな。」

久々にダッシュしたからすごく肺が苦しいし、足も痛い。でも、しばらく感じたことのないちょっぴりの達成感が僕の全身を包んでいた。


購入したチケットを受け取って、足早にホームへ向かう折、京成スカイライナーの発車時刻が目に入った。





20:14




乗り換え案内のアプリの検索結果はなんだったんだろう。

俺はこんなに走る必要があったんだろうか。


いろいろな思いを胸に、ホームで5分ほど手持ち無沙汰な状態でスカイライナーを待ちました。

背中の汗で体が冷える。
咳き込みが止まらない。